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滝めぐり 日光の滝特集

滝めぐり 日光の滝特集

「日光四十八滝」と呼ばれるほど滝が多い奥日光。そのなかでもアクセスしやすく見ごたえのある七つの滝を取り上げ、見どころと周辺の立ち寄りスポットをご紹介します。四季で姿を変える水景と、学び・食・体験がそろった立ち寄り先を組み合わせ、ご自身のペースで滝めぐりをお楽しみください。

華厳滝(けごんのたき) 〜奥日光を象徴する日本三名瀑のひとつ〜

奥日光を代表する直瀑で、日本三名瀑のひとつ。中禅寺湖の湖水が97 mの岩壁を垂直に落ち、滝つぼには水煙が立ち続けます。
滝壺付近まで約100m下降するエレベーターの先にある展望台では、落水が砕ける様子と轟音を体感できます。
梅雨〜夏や秋の台風後の増水時には豪快さが際立ち、冬は雪や氷柱たちが岩壁を彩ります。早朝には虹が架かることもあり、季節と時間帯を変えて何度も訪れる楽しみが尽きません。

「華厳滝」周辺の立ち寄りスポット

日光自然博物館

日光自然博物館は奥日光の情報発信基地として、最新の自然や観光の情報を提供しています。令和5年3月31日のリニューアルで、自然系と人文系の常設展示が大幅に刷新されました。没入感のある大映像やARを取り入れたジオラマ展示などが楽しめます。また、ガイドツアー、e-bikeレンタルなど体験プログラムも充実しています。

中禅寺湖遊覧船

男体山を背に澄んだ湖面を一周する定期便などを運行。船内から中禅寺 立木観音や英国・イタリア大使館別荘、新緑や紅葉に染まる湖岸を一望し、高原の涼風を満喫できます。朝は霧が漂い、午後は陽光が水面を煌めかせ、時間帯ごとに異なる表情が楽しめます。

日光山中禅寺 立木観音

勝道上人が桂の立木に刻んだ十一面千手観音を本尊とする湖畔のお寺。朱塗りの回廊から湖面を望み、写経体験なども楽しめます。春は桜、秋は紅葉が寺内を彩ります。

竜頭滝(りゅうずのたき) 〜二股に分かれる水流が描く“龍の頭”〜

湯川が210 mの溶岩斜面を階段状に滑り落ち、滝つぼ近くで二股に分かれる様子が「龍の頭」に見えることがその名の由来。観瀑台から白い流れを真正面に望み、5、6月はトウゴクミツバツツジ、秋は真紅のモミジと季節ごとに彩りが変わります。滝つぼから滝上まで遊歩道が整備されており、勢いのある流れを楽しむことができます。

「竜頭滝」周辺の立ち寄りスポット

龍頭之茶屋

龍頭之茶屋は江戸期の「地獄茶屋」以来、旅人を癒やしてきた滝見茶屋です。店内から竜頭の滝を望みつつ、ここでしか味わえない特製おぞう煮や施無畏(せむい)だんご、上品な甘さのひぐらし餅を楽しめます。併設のコーヒースタンド「旅情庵」では、清流で淹れたコーヒーや抹茶とひぐらし餅のセットも好評です。

中禅寺金谷ホテル

ミズナラの木立と中禅寺湖に寄り添うログハウス風リゾート。四季の自然に包まれた露天温泉「空ぶろ」で星空や雪景色を堪能。館内では薪の香る暖炉と金谷伝統のフレンチコース、自家製パンが旅を彩ります。客室は木の温もりの北欧風、テラスから湖畔散歩へ。紅葉の森や白銀の山を額縁のように切り取ります。

中禅寺湖畔ボートハウス

湖畔リゾートの面影を残す昭和22年築の木造ボートハウスを復元。ベルギー大使館別荘の手漕ぎ艇や湖のマス剥製を展示し、無料入館で1階艇庫と2階展望ホール・デッキから中禅寺湖の大パノラマを満喫できます。国際避暑地の歴史を伝える昭和の旅情も香る休憩施設です。

湯滝(ゆだき) 〜湯ノ湖の水が織りなす幅広カーテン〜

湯ノ湖の南端から高さ約70 m、長さ約110 mの岩壁を湖水が白布のように滑り落ちる瀑布です。滝壺前の観瀑台で迫力を間近に体感でき、春はツツジやシャクナゲ、秋は紅葉が彩りを添えます。戦場ヶ原〜湯元温泉のハイキングコース上にあり、バス停「湯滝入口」から徒歩5分とアクセスも便利です。

「湯滝」周辺の立ち寄りスポット

湯ノ湖

湯ノ湖は三岳噴火で湯川がせき止められてできた周囲約3 kmの湖で、原生の広葉樹・針葉樹に囲まれた散策路を1時間ほどで一周できます。秋は彩り豊かな紅葉が見事で、5〜9月の解禁期はマス釣りの名所としてにぎわいます。

日光湯元ビジターセンター

環境省が1994年に開設した自然学習拠点。剥製や展示パネルで奥日光の動植物・火山地形を解説し、季節ごとに無料ネイチャーガイドやイベントを実施。ハイキング情報も最新で頼りになります。入館無料で展示は雨の日の観光にも最適です。

裏見滝(うらみのたき) 〜静寂の森にひっそり落ちる涼風の滝〜

裏見の滝は、大谷川支流・荒沢川上流に懸かる高さ約20 mの名瀑で、華厳・霧降と並ぶ「日光三名瀑」の一つです。かつて滝裏に祀られた不動明王へ参拝できましたが現在は立入禁止。元禄二年に芭蕉が訪れ「暫時は滝に籠るや夏の初」の句を詠んだ静寂の景勝地で、喧騒を離れ癒やしを求める散策に最適です。

「裏見滝」周辺の立ち寄りスポット

TORCH Camping & Coworking Space

日光東照宮と奥日光の中間にあり、ICから近い好アクセスの複合施設です。キャンプ区画やエアストリーム社製トレーラーハウスでの宿泊、自然に囲まれたコワーキング、研修・イベント利用が可能で、「仕事も遊びももっと自由に」を掲げ、人と人が出会うコミュニティの場を提供しています。

日光植物園

日光植物園は正式名称を「東京大学大学院理学系研究科附属植物園日光分園」といい、男体山や戦場ヶ原など多様な自然環境を背景に約2,200種の高山・湿原植物を育成・展示しています。春と秋には日付指定のガイドツアーも行われるため、詳細は公式サイトをご確認ください。

寂光滝(じゃっこうのたき) 〜七段の流れと霊石が迎える静寂の隠れ瀑布〜

寂光の滝は田母沢川に注ぐ沢に懸かる高さ約50 m・幅約6 mの七段滝で、人影も少ない穴場です。名は弘仁11年(820)に弘法大師が開いた寂光寺に由来し、明治4年の神仏分離で寂光権現は若子神社へ改称されました。滝へ向かう途中には、古くから霊石と伝わる巨岩「池石(生石)」も佇んでいます。

「寂光滝」周辺の立ち寄りスポット

金谷ホテル歴史館

金谷ホテル歴史館は、1873年に金谷善一郎が自宅を改装し外国人専用宿「金谷カテッジイン」を開業したのが起源です。武家屋敷だった建物はイザベラ・バードらを迎えた後も保存され、2014年に登録有形文化財、2015年に資料展示室を備えて一般公開。日本最古の西洋式リゾートホテル発祥地であり、武家屋敷建築としても貴重です。

田母沢御用邸記念公園(たもざわごようていきねんこうえん)

明治32年創建、昭和22年まで三代の皇室が利用した御用邸で、江戸・明治・大正の様式を併せ持つ木造106室の大建築です。国重文に指定され、樹齢約300〜350年のシダレザクラが優美な建物に彩りを添えます。季節の催しや有料研修利用も可能で、往時の皇室文化と日本建築の粋を体感できます。

憾満ヶ淵(かんまんがふち)

男体山の溶岩が形づくった渓谷で、大谷川の清流が巨岩の間を縫います。川沿いには、数えるたびに数が変わるといわれる“化け地蔵”約70体が並び、対岸の絶壁には弘法大師が筆を投げて刻んだと伝わる「かんまん」の梵字が残ります。新緑・紅葉・雪景色と四季の彩りが美しい散策スポットです。

霧降滝(きりふりのたき) 〜二段の白流が四季を映す高原瀑布〜

華厳滝・裏見滝と並び「日光三名瀑」に数えられる名瀑です。霧降川に懸かる二段滝で、上段25 m・下段26 m、総落差75 m。下段の水が岩に当たり霧のように飛散する姿が名の由来とされ、葛飾北斎はその繊細な水煙を版画「下野黒髪山きりふりの滝」に描きました。上流には丁字ヶ滝・玉簾滝・マックラ滝の「霧降隠れ三滝」もひっそり流れています。

「霧降滝」周辺の立ち寄りスポット

山のレストラン

霧降の滝と日光連山を一望する絶景ダイニングです。木の温もりあふれるテラスと開放的な店内から季節で色を変える森を眺めつつ、とちぎ和牛ローストビーフや農家直送野菜を丁寧に調理した料理をゆったり味わえます。焼きパン付きコースも人気で、夕暮れの空と山のグラデーションはシャッターを切りたくなる美しさです。

菓子工房ギャルソン

日光市所野の森に佇む、夫婦2人で営む小さなケーキ屋さん。北海道産小麦・ビート糖・那須御養卵を使い、保存料や着色料を加えず丁寧に焼き上げています。名物アップルパイをはじめ季節のケーキを高原の澄んだ空気とともに提供しています。

霧降隠れ三滝(丁字滝・玉簾の滝・マックラ滝) 〜森歩きが導くヒミツの滝〜

  • 丁字滝
  • 玉簾滝
  • マックラ滝
霧降川上流に点在する小さな秘瀑群です。水量豊かな10 m級の「丁字滝(ちょうじのたき)」、水が玉すだれのように滑り落ちる「玉簾滝(たますだれのたき)」北向きに落ちる珍しい「マックラ滝」、の三つを総称し、静かな森歩きとともに個性の異なる水景を楽しめます。

「霧降隠れ三滝」周辺の立ち寄りスポット

霧降高原チロリン村

天然氷蔵元〈四代目徳次郎〉直営のかき氷スポットです。夏季限定で、ふわふわ天然氷に自家製いちごやメープルシロップをたっぷりかけた一杯を提供。不定休のため公式サイトで営業日を確認してから訪れましょう。森のウッドデッキ席で涼風を受けながら味わえば、頭がキーンとしない口どけに驚きます。

霧降高原キスゲ平園地

赤薙山中腹、標高約1,200 mに広がる高山植物の宝庫です。春はツツジ、夏は26万株のニッコウキスゲ、秋は紅葉、冬はスノーシューと四季の自然を満喫できます。園地には天空回廊とよばれる1445段の階段と、スロープ散策路が整備され、気軽にハイキングが可能。カップルやファミリーの高原レジャーに最適です。

Column

合わせて読みたい「日光 霧降高原のみどころ7選!天空回廊からの絶景を楽しむ方法まとめ。」
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栃木県日光市に広がる霧降高原は、豊かな自然と四季折々の絶景が魅力の観光スポットです。
特にキスゲ平園地では爽やかな空気と壮大な眺めを堪能でき、その周辺エリアでは様々なアクティビティやグルメも体験できます。この記事では、そんな霧降高原と霧降エリアの魅力と楽しみ方をご紹介します。

あなただけの滝めぐりの旅を!

日光には、華厳滝・竜頭滝・霧降滝など個性豊かな瀑布が点在し、季節や時間帯で水量も色合いも移ろい、虹や氷瀑が現れることもあります。周辺には観光施設やグルメスポットもそろうので、バス・自家用車・遊歩道を組み合わせ、景観・学び・味覚を自由に織り込んで、あなただけの滝めぐりプランを立ててみてください。

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この記事を書いた地元ライター
この記事を書いた地元ライター

アウトドアガイド・ライター 
すー(鈴木 隆)

日光市生まれ日光市育ち。40代で脱サラ後に、カナダに留学して退職金を使い果たす。帰国後は観光関係の仕事をしつつ、アウトドアガイドとしても働く日々を送っています。キャンプ、登山、ロードバイク、トレランなど外遊びが趣味で、楽しく働いて生活することをモットーとしています。

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